開催日時:2011年2月15日(火)13:30-20:00
開催場所:アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区九段北)
主催:特定非営利活動法人オープンソースソフトウェア協会
開催の概要についてはこちらをご覧ください。
講演1:クラウドコンピューティングと OSS
講師:前川徹氏(サイバー大学教授)
概要:クラウド・コンピューティングの普及によって情報処理のパラダイムが大きく転換しようとしています。この講演では、クラウド・コンピューティングが情報処理の世界における第 4 の波であるという仮説を紹介し、クラウド・コンピューティングの利用事例を通して、そのメリットを明らかにするとともに、ソフトウェア・ビジネスがどのように変化していくのかを展望します。また、SaaS における規模の経済、パブリック・クラウドとプライベート・クラウドの違いについても触れ、クラウド・コンピューティングとオープンソース・ソフトウェアとの関係について解説します。
講師略歴:
・1978年4月 通商産業省に入賞、大臣官房情報管理課に配属
・1992年6月 機械情報産業局 電子政策課 情報政策企画室長
・1994年5月 日本貿易振興会
・1997年7月 情報処理振興事業協会
・1999年9月 早稲田大学大学院 国際情報通信科
・2003年9月 (株)富士通総研 経済研究所 主任研究員
・2007年4月 サイバー大学 It 総合学部 教授
JETRO NY センター時代(94~97 年)に米国の情報産業とインターネットの商用利用に関するレポートをネット経由で発信。その後、早稲田大学、富士通総研経済 研究所へて現職。主な著書として『ネットバブルの向こう側』『ソフトウェア最前線』(共にアスペクト)、『サイバージャーナリズム論』(東京電機大学出版 局)などがある。
講演2:CSR からソーシャルビジネスまで、企業が今意識すべきもの
講師:中村建助氏(日経BP日経エコロジー編集長)
概要:CSR とソーシャルビジネス、サステナビリティの一般論
企業が取り組んでいる理由、最新の状況など
講師略歴:
1990年、日経BP社に入社。日経デザイン編集、日経ウォッチャー編集などを経て2006年に日経コンピュータ副編集長、2008年から日経ソリューションビジネス編集長、2010年4月から日経エコロジー編集長を務める。
講演3:ソーシャルビジネスとしてのオープンソース
講師:福安徳晃 氏(Linux Foundation Japan)
概要:今日「ソーシャルビジネス」と呼ばれる新たなスタイルのビジネスが注目を集め始めており、グラミン銀行をはじめとして、多くの成功事例が存在します。 成功を収めるソーシャルビジネスは、広く公共的な価値を提供し、社会的問題を解決する一方で事業としても収益上の成功を納めています。 成功しているオープンソースのビジネスには実はこういったソーシャルビジネス的な特性が認められます。 本講演では、オープンソースビジネスの世界において、企業・コミュニティがどのように公共的な価値を社会に提供する一方で、事業として成功させているかをご説明します。また本講演では特に Linux を事例として取り上げる予定です。
講師略歴:
・2009年12月 The Linux Foundation に参画し、ジャパン ディレクターに就任しました。
・2005年10月 ターボリナックス株式会社に海外事業本部長として入社し、中国、インドをはじめとする海外事業を統括。海外事業の一環としてインドの企業との合弁によ る海外子会社 (Turbolinux India Pvt, Ltd) の立ち上げに携わり、2006年4月設立から1年間インドへ出向し、同社長に就任しました。子会社であるゼンドジャパン株式会社の代表取締役社長 (2008年1月就任)、ターボリナックス営業本部長 (2009年1月就任) などを務める。ターボリナックス入社前は、株式会社日立製作所でサーバー製品のグローバル OEM 事業、海外公共事業の立ち上げなどに携わっている。
パネルディスカッション:
パネリスト:上記講演者の方々、足立國功(OSSAJ 会長、熊本ソフトウェア代表取締役社長)
モデレータ:川上潤司氏(株式会社インプレスメディア IT Leaders 編集部)
モデレータ略歴:
川上潤司氏
株式会社インプレスメディア IT Leaders 編集部
1965年生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、1989年に日経 BP 社入社。「日経コンピュータ」「日経情報ストラテジー」「日経ベンチャー」など専門情報誌の編集職に携わる。2008年にインプレスグループに転職。同年9月に「IT Leaders」創刊し、現在に至る 。