2010年度OSSAJ総会ならびにビジネスセミナー「OSS今後の動向を探る」のご案内
日頃はNPO法人オープンソースソフトウェア協会(Open Source Software Association of Japan)の活動にご協力いただきありがとうございます。2003年の設立より地道な活動を続けて参りましたが、本年も年次総会と併設して公開ビジネスセミナーを開催いたします。
当協会ではオープンソースとビジネスに関わるセミナーを継続的に開催してきましたが、今回は「OSS今後の動向を探る」ということで、現在そして今後の情報システムの動向に影響を与えるいくつかのトピックスに注目してセミナーを企画しました。時はクラウドとなり、情報システムも変化しつつあります。今後の情報システムについて、OSSはどのような重要な要素を含むのかいくつかの観点から探ってみます。
OSSAJ会員の方々はもちろんのこと、OSSエンジニア、今後の情報システムにおけるOSSの動向に興味のある皆様のご参加をお待ちしています。
なお、今回は、twitterでのつぶやきを講演中に取り込む試みを行う予定です。ぜひ、twitterに登録の上、IDを記入してご参加ください。
開催概要
2010年度OSSAJ総会
- 13:30-13:40 総会受付
- 13:45-14:15 総会
OSSAJビジネスセミナー 「OSS今後の動向を探る」
- 14:20-14:40 ビジネスセミナー受付
- 14:40-14:50 会長挨拶 オープンソースソフトウェア協会会長 足立國功
- 14:50-15:50
基調講演「クラウド時代のOSSとプロプライエタリ製品の共存と競合」
講師:小碇暉雄氏(株式会社 シーエーエル顧問)
概要:
クラウドコンピューティングやSaaSを提供するIT基盤やサービスの構成ソフトウェア要素には、サーバー仮想化からDB、各種サーバーアプリケーション、クライアントのRIA(リッチインターネットアプリケーション)に至るまで、OSS(オープンソースソフトウェア)とメーカーが占有するプロプライエタリ製品が共存或いは競合しながら、クラウド陣営がしのぎを削っている。その構図を静観して、適用のための一助としたい。
- 15:50-16:10 休憩
- 16:10-17:00
講演1「仮想化とOSS」
講師:平初氏(レッドハット株式会社)
概要:
Linux上での仮想化技術が標準化された。今、OSSの仮想化が変わろうとしている。IAサーバーの市場も寡占化し、コモディティー化した。クラウドサービスをはじめとするコンピュータ利用のあり方も変化した。ビジネスモデルも変化した。いままでの仮想化と、これからを仮想化について考えてみたいと思う。
- 17:00-17:50
講演2「企業情報システムの明日を左右するもの -クラウドとBABOK-」
講師:中村建助氏(日経BP社)
概要:
現在の企業情報システムの動向に影響を与える可能性のあるいくつかのトピックス、特にクラウドとBABOKを中心に講演する。これらは、オープンシステムの開発に付き物の課題だった上流工程の精度の向上と、最適なアーキテクチャーの選択、システムの効率的な保守・運用、などに対する取り組み方を変える可能性がある。
- 18:00-19:30 情報交換会
参加費
- OSSAJ正会員および賛助会員:3,000円
- OSSAJ一般会員および協賛団体会員:4,000円
- 非会員の一般参加:5,000円
※ 当日受付にてお支払い下さい。領収書を発行致します。
参加の申し込み方法
このページにあるオンライン申し込みフォームへ必要事項を記入の上、[送信]ボタンを押してください。または、下記の必要事項を記入のうえ、電子メールで info@ossaj.org 宛てか、あるいはファクシミリで 03-5940-4582 宛にお送りください。なお、メールの場合はタイトルに「OSSAJビジネスセミナー参加申込み」と記載してください。
講演者紹介
- 小碇暉雄氏(株式会社 シーエーエル顧問)
1966 学習院大学物理学科卒
1967-2002 三菱電機株式会社で主にコンパイラー、DBMS、DBエンジン等の開発に従事。
現在、NPO法人オープンソースソフトウェア協会理事、NPO法人地域自立ソフトウェア連携機構理事、株式会社シーエーエル顧問 。
著書:日科技蓮出版社「データベース」、テクノプレス社「データベース活用技術」、「コンピュータネットワーク快適設計」等著書8冊。
- 平初氏(レッドハット株式会社)
2004-2006 ニイウス株式会社で、金融機関の情報系Linuxサーバーの普及に貢献。提案時のシステムコーディネーションやトラブルシューティングなどを主に行う。
2006-2009 日本ヒューレット・パッカード株式会社でブレードサーバーおよび仮想化技術の普及拡大に貢献。フラグシップとなる案件にはコンサルタントとして参画。後半はネットサービス事業者向け直販営業として、HP製IAサーバーを幅広く販売。現在レッドハット株式会社でLinuxの標準仮想化技術Linux KVMの普及、啓蒙活動に従事。最近では、レッドハットのクラウド・仮想化ビジネスの立ち上げを行っている。
現在、レッドハット株式会社 クラウド・仮想化エヴァンジェリスト。
著書:インプレス「PS3 Linux 完全攻略ガイド」,技術評論社「Fedora Core Expert」,翔泳社「Xen徹底入門」など。夏に発売の書籍としては翔泳社「KVM徹底入門」。
- 中村建助氏(日経BP社)
1990年、日経BP社に入社。日経デザイン編集、日経ウォッチャー編集などを経て2006年に日経コンピュータ副編集長、2008年から日経ソリューションビジネス編集長、2010年4月から日経エコロジー編集長を務める。