2004年〜2005年に刊行された「日本IT書紀」を、著者の佃均氏のご承諾のもと、PDF化したものをOSSAJのサイトで公開します。「日本IT書紀」が扱っている時代は、1889年第4回パリ万博のホレリスに関する記述を起点とするなら、1980年までの100年弱です。
PDF化にあたっては、佃さんご自身が、スマホやパソコンで読むことを考えて、紙面構成の変更や一部記述の整理などをおこなってくださいました。どこから読んでも、興味の尽きない話が満載です。ぜひ読んでみてください。スマートフォンからアクセスするときは、下記の QR コードで「日本IT書紀」のページを開けます。
著者より
「電子/ITの視点からの近現代史」ないし「情報化を軸にした社会・産業・文化・生活の歴史」になると思います。多く関係者へのインタビューや資料の抜き書きは、すべからく広義の剽窃にほかなりません。物語を創出する作家と比べれば楽な仕事ではあります。ソロバン勘定を度外視して、
――いっそのこと博覧強記の原稿を書き上げるか。
とキーボードを叩き始めたのは20年前でした。
今年は電動パンチマシンが初めてアメリカから輸入されて100年目。その年に公開というのは何かの偶合でしょう。誤謬・誤解の改定、表現の改良・改善・発展だけでなく、「続IT書紀」(1981年以後)につなげていただければ幸いです。
佃 均
目次
01 序叙
02 溟涬編
▽ 巻之二 鶏子
▽ 巻之三 薄靡
03 未剖編
▽ 巻之四 曙光
04 含牙篇
▽ 巻之七 乾坤
05 淹滞篇
▽ 巻之十一 地定
06 揺籃篇
▽ 巻之十四 葦牙
▽ 巻之十五 氣噴
07 明彩篇
▽ 巻之十七 顕見
08 宜試篇
▽ 巻之十九 先驅
▽ 巻之二十 稜威
▽ 巻之二十一 覓國
09 玉鋺篇
▽ 巻之二十二 秀起
10 迅風篇
▽ 巻之二十五 懊悩
▽ 巻之二十六 草昧
▽ 巻之二十七 連屬
11 嚇躍篇
▽ 巻之二十八 飄掌
▽ 巻之二十九 仙蹕
▽ 巻之三十 恢弘
12 補追 結
篇別合本
著者について
佃 均
IT記者会代表理事
1951 年神奈川県生まれ。IT 業界での豊富な取材経験を基に、IT の利活用や
受託型 IT サービス業、IT 関連施策などについて IT 業界の内外に情報を発信。
2004 年より一般社団法人 IT 記者会の代表理事を務め、Web サイト「IT 記者会
Report」を運営。著書に『ルポ電子自治体構築―17 のニューフロンティア』
(自治日報社)、『日本 IT 書紀』(ナレイ出版局)など。
2023/10/21 大田区産業プラザで開かれたoscに孫といきこの[日本IT書記」のPDFをいただきました。素晴らしい内容です。
まだ読み始めですがそう感じました。
大変濃密な文章で頭がさがりました。時間をかけて読みたいと思います。
佃均さんのお名前はこの本で初めて知りました。業績などもこれからしらべていこうと思います。よろしくお願いいたします。