2012年度OSSAJ総会ならびにOSSAJセミナー
被災地復興におけるOSS
2012年度総会ならびにOSSAJセミナーは終了しました。講演の録画と資料をこのページで公開中です。
日頃はNPO法人オープンソースソフトウェア協会(Open Source Software Association of Japan)の活動にご協力いただきありがとうございます。2003年の設立より地道な活動を続けて参りましたが、本年も年次総会と併設して公開ビジネスセミナーを開催いたします。
当協会ではオープンソースとビジネスに関わるセミナーを継続的に開催してきましたが、今回は東日本大震災の教訓をふまえ、被災地での復興に果たすITの役割を見直す中で、OSSの価値が前向きに発揮されたと言える事例をお話しいただくことに致しました。
OSSAJ会員の方々はもちろんのこと、OSSエンジニア、今後の情報システムにおけるOSSの動向に興味のある皆様のご参加をお待ちしています。
開催概要
2012年度OSSAJ総会
- 13:30-13:40 総会受付
- 13:45-14:15 総会
OSSAJセミナー「被災地復興におけるOSS」
- 14:20-14:40 セミナー受付
- 14:40-14:50 会長挨拶 オープンソースソフトウェア協会会長 足立國功
- 14:50-15:50
講演1「OSSで構築した被災者管理システム」
講師:豊嶋茂一氏(宮城県多賀城市 総務部総務課 情報化推進係)
概要:
多賀城市は、東日本大震災の発生後、被災者を対象に罹災状況等のヒアリングおよび支援制度説明、罹災証明書・義援金の交付申請受付、応急仮設住宅の申込受付等を目的とした「被災者総合相談窓口」を開始した。相談窓口の運用には、未曾有の大災害の中で疲弊する対応職員の負担を限りなくゼロに近付け、かつ被災者へのサービスの質を担保するため、その業務を補助する何らかのシステムが強く求められた。しかし、情報の錯綜と混乱状態が続く中で、依頼先もなく、要求仕様を満たすシステムを相談窓口開始日までに準備することは困難を極めた。本講演では、OSSで構築した被災者管理システムの稼働前また稼働後の種々の課題と改善アプローチ、災害時における地方自治体の情報システム部門のあるべき姿について述べる。
講師プロフィール:
1981年 秋田県生まれ。電気工学専攻。
大学卒業後、第2世代-第3.9世代移動通信システム(GSM/GPRS/EDGE/CDMA2000 1x/CDMA2000 1x EV-DO/LTE 等)の商品開発、音声・パケットデータ通信アルゴリズム性能評価・改善、要素技術研究に従事。
2009年 多賀城市入庁。 地域情報化・行政情報化施策、情報リスク分析・管理、基幹システム運用・リプレース、情報リテラシー向上支援、ネットワーク管理、オープンソースソフトウェアの試験導入・評価から業務展開を担当、現在に至る。
- 16:00-17:00
講演2「オープンソースによる自治体クラウドの可能性」
講師:高地圭輔氏(株式会社インターネットイニシアティブ マーケティング本部企画部担当部長/前総務省自治行政局 地域政策課 地域情報政策室長)
概要:
ICT関連のコストの効率化、災害への対応力の強化などを実現するため、自治体におけるクラウドコンピューティング技術の導入が進みつつあります。震災によって甚大な被害を被った市町村においても新たな取組が始まっています。講演では、自治体クラウドに関する政策動向をご紹介するとともに、自治体クラウドの取組におけるオープンソース利用の可能性、震災後にいち早く「クラウド+オープンソース」を実践した大槌町の取組事例などをご紹介いたします。
講師プロフィール:
1968年 東京都生まれ。博士(経済学)。
1991年に旧郵政省に入省し、地域情報化、情報通信政策のビジョン策定等に従事。サンフランシスコ総領事館での勤務を経て、コンテンツ流通促進、電気通信事業分野における競争評価等の業務を担当し、2009年からは総務省地域力創造グループ地域情報政策室長として自治体クラウドを推進。2011年7月から官民交流により株式会社インターネットイニシアティブへ出向。
- 17:00-18:30 情報交換会
参加費用 (参加者の募集は終了しました)
OSSAJ正会員および賛助会員:3,000円
OSSAJ一般会員および協賛団体会員:4,000円
非会員の一般参加:5,000円
⇒ 当日受付にてお支払い下さい。領収書を発行致します。
⇒ 同時にOSSAJへご入会いただくと会員価格が適用されます。一般会員の年会費は無料です。入会申込はこちらです。
以上