OSSAJ 3周年フォーラム 2007
開催日:2007年2月9日
開催場所:住友不動産西新宿ホール
開催概要はこちら(PDF 資料)をご覧ください。
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基調講演
- ソーシャルセクターパワーとコミュニティソリューション
講師:東京工科大学メディア学部教授 上林憲行氏
概要:不特定多数の人々が、ネットワークを介して自律的に参画し、共通の目標を共有したり問題解決を図るコミュニティソリューションやソーシャルセクターの考えが、21世紀の問題解決の主流になるとピータードラッガーなどが指摘されて久しい。
近年、SNSの急激な勃興やWEB2.0的な世界におけるロングテールビジネスモデルなどの成功は、こうした潮流が確実に、新しい現実を作り上げていることが証明のように思われる。また、新しいビジネスの主流になってきており経済的な力もあることが証明されてきている。ここでは、コミュニティソリューションの考え方が何故、社会問題解決の手段としての有効なのか、ソーシャルセクターが、ビジネスセクターやパブリックセクターと異なる第3の社会セクターとしてどのように社会的な機能を担ってゆくのか、について論考を進める。また、こうした考えの具体的な事例などの紹介、OSSAJの活動がこの立場からどのように位置づけられるかについても考察をする。
資料:PDF版
セミナー「OSSビジネスと社会的法的問題の実際」
- GPLv3 で何が変わるのか
講師:東京大学大学院 八田真行氏
概要:2007年現在、最も広く使われているオープンソース・ライセンスであるGPL(GNU General Public License)の改訂作業が進められている。本講演では、GPLの基本的な仕組を解説するとともに、策定が進む次期バージョンGPLv3の改訂プロセスや改訂内容を紹介する。GPLv3がビジネスにもたらす影響についても触れる。
資料:MS PowerPoint 版
- インターネット時代のソフトウェアとコンテンツにおける社会的法的問題
講師:NPO 法人 FSIJ 進藤美希氏
概要:DRM(Digital Rights Management)は著作権保護のために有用な仕組みとして、DVD、ディジタル放送、携帯音楽プレイヤーなど様々な分野で活用されている。しかし、現在、その必要性について、GNU GPLv3の検討に絡んで様々な議論が起こっている。さらに、コンテンツホルダではなく著作者自身が作品の公開にあって権利範囲を設定する試み(クリエイティブコモンズ)も行われている。DRMはソフトウェアビジネス、コンテンツビジネスの発展の上で重要な課題となっているが、どのように取り扱うべきかについての結論は今のところ出ていない。そこで、著作者の創作活動を促進し、著作者やコンテンツホルダが適正な利益を得ることができ、かつ利用者の権利も守れるようなDRMについて、ビジネス、技術両面から考察を行う。
資料:MS PowerPoint 版
パネルディスカッション
- OSSビジネスと社会的、法的問題の実際
司会:鈴木 重徳(OSSAJ事務局)
パネリスト: 上記講演者、佃均氏(IT記者会)、小碇暉雄(OSSAJ会員)
概要:
資料:
情報交換会